黙秘の壁: 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか pdf無料ダウンロード
黙秘の壁: 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか
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黙秘の壁: 名古屋・漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか pdf無料ダウンロード
によって 藤井 誠二
4.1 5つ星のうち9 人の読者
ファイル名 : 黙秘の壁-名古屋-漫画喫茶女性従業員はなぜ死んだのか.pdf
ファイルサイズ : 25.51 MB
内容紹介 愛知県内で女性の死体が発見される。加害者は「黙秘」により傷害致死罪を免れ、死体遺棄罪のみの起訴となった。2012 年名古屋市の漫画喫茶で働く女性従業員が行方不明になっていると女性の両親が捜索を依頼する。警察は漫画喫茶を経営していた夫婦による犯行とみて任意の事情聴取を行い、その後逮捕。しかし、加害者の黙秘により罪状は傷害致死ではなく死体遺棄罪のみでの起訴となってしまう。一つの命とその家族を見つめ続けた、渾身の犯罪ノンフィクション! 内容(「BOOK」データベースより) 平成二十五年、愛知県南知多町の山中で、名古屋市の漫画喫茶女性従業員の遺体が発見された。傷害致死容疑で逮捕された元経営者夫婦が「黙秘」に転じ、「死因不明」で不起訴となる。墨塗りの供述書に隠された真実を求めて、遺族たちの長い闘いが始まった―。 商品の説明をすべて表示する
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娘を殺され、刑事裁判で泣き寝入りを強いられた遺族が、民事裁判で逆転勝利を勝ち取るまでの壮絶な闘いを追ったノンフィクション。容疑者逮捕当初は話題になったものの、その後はほとんど報道されなくなった事件を、執念で取材した本書。その過程で浮き彫りになった弱者を切り捨ててしまう法の矛盾、そしてメディアで報道されなかった遺族の生々しい絶望を共有できる、たいへん社会的価値の高い一冊だ。事件のあらましは次のとおり。平成24年、名古屋市中川区の漫画喫茶の従業員が殺され、白骨化した遺体が愛知県南知多町の山中で発見された。加害者の漫画喫茶経営者は任意捜査の段階で犯行を自供していたが、親族の計らいによってつけられた人権派刑事弁護人の勧めで「黙秘」に転じたため、死因と暴行の因果関係が立証できず傷害致死の容疑は不起訴になり、死体遺棄の実刑のみを受けた。さらに、傷害致死では不起訴という理由で、不起訴部分の記録は公開されず、遺族は事件の全容や加害者と娘の関係をほとんど知ることができなかった。そこで、事実を明らかにし、損害賠償で罪を認めさせるために民事裁判を起こすのだが、そのためには刑事裁判で明かされなかった「不起訴記録」を入手する必要があり、想像を絶する時間と労力とカネをかけなければならなかった。本書には、娘が行方不明になった時、変わり果てた姿で発見された時、遺体と対面せずに葬式をあげた時、加害者が殺人の罪に問われないと知った時…と、事件の過程での両親の心境が克明に書き起こされており、読んでいて辛さしかない。けれど、この辛さが、もし家族が被害者になったら、というリアリティをもたらしてくれる。登場する人物がほとんどが実名であることも大きい。被害者は匿名の存在ではなく、名前を持った一個人なのだ。自分も被害者と同じ法の支配する社会で生きており、理不尽な事態に巻き込まれないという保証はどこにもない。「黙秘権」というものを行使することによって、犯罪者が逃げ得になってしまうこと。そしてそれを「人権派」弁護士が勧めるということは、素人には理解しがたい。8章では、本書が『潮』で連載をしていた当時の原稿を読んだ弁護士からの批評を引用しながら、法律家の視点でも「黙秘権」について解説しているのも興味深かった。いわく、黙秘権は、我々一般市民に認めれられた、冤罪から身を守るためのほぼ唯一の強力な武器で、たとえその濫用によりこの事件のようなケースが生まれても、それは法律の限界で、しょうがないものだと。けれど著者は言う。自分たちがつくりあげたシステムのエラーは、自分たちの手で修正していくべきだと。泣き寝入りも、冤罪も嫌だ。かといって、法律という大きすぎる問題の前に、どうしたらいいのか見当もつかないが、一人の女性の死と遺族の悲しみを、忘れないでおきたいと思う。
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